Ohanasi Kagawa

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日本で話されている言語は?日本語を勉強したいなら!種類、公用語、第2言語などを解説

2023.06.01

日本に興味を持ったあなた。まず気になるのは、日本で話されている言語ではないでしょうか。日本に行くときのことを考えたら、日本の公用語や第二言語については知っておきたいですよね。この記事では、日本で話されている言語の種類についてまとめました。さらに、外国語が通じるのかどうかについても紹介しているので、参考にしてみてくださいね。最後には、日本語を学ぶ方法もお伝えします。この記事を読めば、日本の公用語や日本語の勉強方法がばっちりわかるようになりますよ!

japan official language

日本の公用語は?

日本の言語と言えば日本語。SUSHIやRAMENは、世界で最も有名な日本語として選ばれるでしょう。日本語は、もちろん日本で話されている言語ではあります。しかし、実は日本の公用語ではありません。驚くべきことに、日本には公用語がひとつも存在しないのです。

世界でただひとつ、日本語を公用語としている国があります。それが、パラオです。パラオは、第二次世界大戦当時、日本の委任統治領とされていたのをご存じでしょうか。簡単に言えば、パラオは日本の支配下にありました。その際、日本語による学校教育などの影響で日本語が使われるようになり、公用語として制定されるに至ったのでした。

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現在も、日本語はパラオ共和国アンガウル州の公用語として指定されていますが、パラオに日本語を話せる人はほとんどいないようです。その理由は、パラオに公用語が複数あるから。パラオでは、日本語の他にもパラオ語と英語が公用語となっています。ですから、日常生活では主にパラオ語が話されているようですね。ちなみに、このパラオ語の中には日本語をもとにした単語も見られます。混乱していることを意味する「あたまぐるぐる」など、日本語由来のおもしろいパラオ語もぜひ調べてみてくださいね。

このように、パラオ語、英語、日本語と複数の言語が話されているパラオと異なり、日本では日本語が支配的です。英語、ポルトガル語、中国語、フランス語など、様々な国の言語を外来語として日本語に取り入れ、一貫して日本語を用いてきました。方言は存在しますが、それも日本語の一部。わざわざ日本語を日本の公用語として定める必要がなかったのです。そのため、今日まで日本の公用語は法律上存在しない状態が続いています。将来的に日本で暮らす外国人が増えて、日本で多様な言語が話されるようになれば、日本にも公用語ができるかもしれませんね。

日本で実際に話されている言葉は?

ここからは、日本で実際に話されている言語についてもっと詳しく見ていきましょう。日本で最も広く話されている言語は、日本語です。日本語はいくつかの方言に分かれており、東京の方言をもとにした言葉が「標準語」とみなされています。日本語の方言は、まず「本土」と「琉球」に大きく分かれ、さらに本土は「東日本」、「西日本」、そして「九州」に大きく分類されます。また、さらに細かい単位で「特定の地域におけるイントネーション・発音・アクセントの違い」である「訛り」が存在します。加えて、日本語以外にも北海道のアイヌ語と、沖縄県の琉球語が存在します。ここからは、それぞれのエリアについて順に紹介していきますね。

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東日本の関東エリア

まず、東日本にある関東エリア。日本の首都である東京をはじめとして、神奈川、千葉、埼玉、群馬、栃木、茨城の1都6県を関東と呼ぶことが多いです。この関東エリアでは、基本的に「標準語」が使用されています。標準語とは、その集団の中で広く認められた文法や話し方のこと。つまり、日本全国どこでも通じる言葉が標準語と言えるでしょう。

日本では、東京方言をもとに標準語が形成されてきました。はっきりとしたルールはありませんが、書き言葉では学校教育における国語の教科書が強い影響力を持ちます。また、話し言葉でロールモデルとなるのが、NHKアナウンサーのアクセントやイントネーション。どちらも日本に生まれ育てば触れる機会が多いですから、日本中で通じる言葉として育ってきたんですね。

ここまで、関東エリアでは一般的に標準語が話されているとお伝えしてきました。しかし、関東エリアにももちろん方言が存在します。栃木で話される「栃木弁」、茨城で話される「茨城弁」など、基本的には県ごとの単位でユニークな方言があるので、こちらも次の機会にご紹介しましょう。気になる方はぜひ「県名+弁」や「県名+方言」で調べてみてくださいね。

関東エリア以外の大都市

次に、関東エリア以外の「大都市」と呼ばれるエリアを見ていきましょう。総務省統計局では、関東エリア以外に以下の地域を大都市としています。

・北海道札幌市

・宮城県仙台市

・新潟県新潟市

・静岡県静岡市

・静岡県浜松市

・愛知県名古屋市

・京都府京都市

・大阪府大阪市

・大阪府堺市

・兵庫県神戸市

・岡山県岡山市

・広島県広島市

・福岡県北九州市

・福岡県福岡市

北は北海道、南は九州の福岡まで、日本中に大都市が分布しているのがわかりますね。これらのエリアでは、基本的に標準語が通じます。しかし、住んでいる人たちが話す言葉には方言や訛りが見られるのが一般的です。

大都市以外

大都市以外の地域では、方言や訛りがより強く感じられます。標準語とは大きく異なる語彙、文法、アクセント、イントネーションがあるため、日本人同士でも出身が違えば方言は理解しあえないことが多々あります。

また、北海道と沖縄では日本語以外の言語が話されています。まず、日本の最北端である北海道には、アイヌ語を話す人々が住んでいます。北海道の先住民族、アイヌです。現在は日本人との混血が進み、アイヌの間でも日本語の普及率が高まっているため、アイヌ語は絶滅の危機に瀕しています。また、日本語にはアイヌ語から借用した「トナカイ」や「ラッコ」などの単語が残っていることでも知られます。次に、日本の最南端である沖縄県には琉球語があります。独立した小島である沖縄県は、元々琉球王国と呼ばれる別の国でした。その国で話されてきたのが、琉球語です。現在は、沖縄方言や沖縄弁のように日本語の一部として扱われることもありますが、言語学的には日本語とは全く異なる言語であるとされています。こちらも、話者数が年々減少しており、絶滅の危機にある言語です。このように、アイヌ語、琉球語という日本語以外の言語も存在していたものの、現在はほぼ日本語のみとなってしまっているのが現状です。

日本で外国語は通じる?

日本には、公用語とされる言語はありませんが、日本語の支配率が圧倒的です。土着の言語であるアイヌ語と琉球語も絶滅の危機に瀕しており、第二言語は存在しないと言っていいでしょう。義務教育では英語を学びますが、普及しているとまでは言えません。もし英語で話したい場合には、若い方のほうが英語を話せることが多いかもしれません。小学校で英語教育が義務化されるなど、近年は英語教育の若年化が進んでいるためです。英語以外の言語の場合、翻訳アプリなどを使用するのがおすすめです。

日本語を学びたいなら

ここまでの内容をまとめると、日本では日本語が独占状態です。日本語は、方言の豊富なバリエーションが特徴ですが、東京を中心とした関東エリアでは基本的に標準語が使われています。さらに、関東エリア以外の大都市でも標準語で話すことができるでしょう。大都市以外の場合も標準語は通じますが、地元の方は方言や訛りが強いことが多いかもしれません。また、日本の第二言語として挙げられるのは英語ですが、日本全国に普及しているとは言えません。

そこで、もし日本で日本語を学びたいなら、関東エリアがおすすめです。関東エリア以外では、大都市から選ぶと、日本中で通じる標準語を学びやすくなるでしょう。また、はじめの一歩として、オンライン日本語教室やオンラインイベントもおすすめです。オンラインの場合、地域に関係なく標準語を採用していることが多いので、安心して学べます。まずはオンラインで学んでから、日本で本格的に日本語を学ぶのもいいかもしれませんね。

Ohanasi Kagawaでは、週末にオンラインで言語交流イベントを開催しています。日本語学習者と英語学習者が1対1のペアを組み、15分ごとに英語と日本語を切り替えて話すので、お互いに気兼ねなく会話を楽しむことができますよ。日本まで行かなくとも、日本人と生のコミュニケーションがとれるのはオンラインならでは。安心して参加できるようルールが徹底されているので、オンラインイベントが初めての方もぜひ一度チェックしてみてください。今の生活のまま、日本語の時間をすこし取り入れたい方にぴったりの交流会です。

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参考文献

https://www.quantifiedstream.com/2021/japanese-language-in-palau/

https://kankyo-sangyo.co.jp/pages/27/detail=1/b_id=83/r_id=62/

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E8%A8%80%E8%AA%9E

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%99%E6%BA%96%E8%AA%9E

https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2010/users-g/word7.htm#:~:text=%E3%80%8C%E5%A4%A7%E9%83%BD%E5%B8%82%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%8C,%E5%8C%BA%E9%83%A8%E3%82%92%E3%81%84%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82&text=%E5%B9%B3%E6%88%9022%E5%B9%B4%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E3%81%A7%E3%81%AF,%E5%B9%B4%E3%81%AB%E6%96%B0%E3%81%9F%E3%81%AB%E8%A8%AD%E5%AE%9A%EF%BC%89%E3%80%82

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%A9%E3%82%AA

https://style.nikkei.com/article/DGXNASFK2101D_R20C14A5000000/#:~:text=%E3%80%8C%E9%96%A2%E6%9D%B1%E5%9C%B0%E6%96%B9%E3%81%AF1%E9%83%BD,%E7%9C%8C%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%80%82

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E6%9D%B1%E6%96%B9%E8%A8%80#:~:text=4%20%E9%96%A2%E9%80%A3%E9%A0%85%E7%9B%AE-,%E6%A6%82%E8%A6%81,%E3%81%A8%E9%80%A3%E7%B6%9A%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%80%82

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